仕事でできるSDGsの取り組み4選!意義やポイントも解説

今、世界中で取り組みが進んでいるSDGs。仕事で出来ることってないのかな。

というのは良くある疑問ですが、身近な取り組みでもSDGsに貢献することは可能です。

国や個人でできるSDGs活動が広まる中、SDGsに取り組む企業も増えています。今回は、仕事でできるSDGs活動の具体例や、実施する時のポイントを紹介します。

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目次

仕事でできるSDGsの取り組み4選

企業が行う事業だけでなく、普段から取り組む節電や、社内の福利厚生などもSDGsの達成につながります。

ここからは、SDGsを達成するために仕事でできることを、4つ紹介します。

紙の削減や電子化を進める

仕事で使う紙の削減や電子化を進めることは、SDGs達成への取り組みの1つです。

SDGsの目標のうち、12番目の「つくる責任 つかう責任」に当たります。SDGsの目標の中で、以下の内容が示されています。

2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす。

引用:公共財団法人日本ユニセフ協会「SDGs17の目標 12.つくる責任、つかう責任」

社内連絡でメールやビジネスチャットを利用する、裏紙を利用するなどの工夫を行うと、紙の削減になります。WEB会議の導入や電子契約を進めることも効果的。

紙の利用を削減して、環境負荷を減らしましょう。

ジェンダー平等を実現する

ジェンダー平等に関する内容は、SDGsの5番目に記載されています。

世界経済フォーラムが公表している「ジェンダー・ギャップ指数2021」では、日本の総合順位は156カ国中120位、先進国の中で最低レベルとなっています。ジェンダー平等をめざすことは、日本にとって重要な課題です。

企業がジェンダー平等を実現して女性が活躍すると、多様な視点が得られます。

また、近年では少子高齢化に伴って労働人口が減少しています。女性が働きやすい環境を整えると優秀な人材が確保でき、労働力不足の解消にもつながるのです。

ジェンダー平等を実現するために、産休・育休制度の取得率を上げる、リモートワークなどを取り入れて働きやすい環境を作る、女性リーダーを育成するなどの方法があります。

通勤手段の見直しをする

電車やバスなどの公共交通機関を利用すると、1人当たりの温室効果排出量を削減できます。

温室効果ガスは、気候変動による異常気象の原因です。温室効果ガスの排出量をできるだけ少なくすることは、気候変動から地球を守ることになります。

自家用車での通勤から、公共交通機関の利用に変える、自転車や徒歩で移動するなどの工夫が効果的です。

NPOでボランティアをする

SDGsの達成は、社会が抱えている課題を解決することにつながります。ボランティア活動を行って社会に貢献することも、SDGsへの取り組みといえるでしょう。

ボランティアの一例

すぐに始められる主なボランティア活動は、清掃活動、子どもへの学習支援などがあります。特定非営利活動人であるNPOでは、ボランティアメンバーを募集しています。

興味のある方は、NPOが主催する講座やイベントに参加してみるのがおすすめ。

ボランティア活動は、週末や仕事終わりに取り組めます。活動を続ける中で、自分に合っていると思ったら、本業にすることを視野に入れてもよいでしょう。

SDGsに企業が取り組む意義

SDGsとは、世界中の課題を解決するために、2030年までに達成すべき具体的な目標のことです。Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称としてSDGsと呼ばれています。

先進国・途上国問わず、全ての国で解決していく目標として、2015年9月に定められました。SDGsには、以下の17の目標があります。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水やトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

なぜ企業でSDGsの達成が必要なのか

そもそも、SDGsへの取り組みは、なぜ企業でも必要なのでしょうか。

SDGsはビジネス世界での共通言語になっており、市場や取引先からもSDGsへの対応が求められているからです。

企業のケース

例えば、企業への投資条件の中に、収益だけでなくSDGsへの取り組みも含まれています。SDGsを活用すると、企業イメージが向上して、信頼性のある企業という印象になります。

また、SDGsは現代社会が抱える課題が網羅されています。SDGsの達成を目指すことで、経営リスクを回避できるのです。地域と連携できる、新たな事業が生まれるなどのメリットもあります。

SDGs達成のための2つのポイント

SDGsを達成するために企業が取り組む際の、2つのポイントについて解説します。

自社に合った目標を選ぶ

SDGs達成への取り組みを決める際、自社の活動に結びつけやすい取り組みを選ぶことが重要です。企業のSDGs活動は一時的なものではなく、持続的な取り組みであるべきだからです。

自社の企業理念や将来的なビジョンと、SDGsの目標を照らし合わせて、無理なく継続しましょう。

SDGsへの取り組みを外部へ発信する

SDGs達成のための取り組みは、実施後、外部へ発信してみましょう。

CSR報告書・社外ホームページへの掲載、SDGs関連のシンポジウムやセミナーで自社の取り組みを発表するのがおすすめです。

SDGsに向けた先進事例として注目され、新たな事業につながる可能性が広がります。

まとめ

世界各国で進んでいるSDGsへの取り組みは、企業にも大きなメリットがあります。

SDGsの達成に向けて取り組む企業は信頼性の高い企業として認められるだけでなく、企業や社会が内包する課題も解決していきます。

SDGsへの取り組みは、継続することが重要です。自社の企業理念や事業内容と照らし合わせて、無理なく続けられるように取り組みましょう。

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